試験1ヶ月前からできる 情報処理安全確保支援士 午後Ⅰ対策
もくじ
Check-1.課題は把握していますか?
これから行う“ラストスパート”の方向性を間違わないように,まずは自分自身の現時点での課題を正確に把握します。具体的には「まだ間に合うか?」に書いた3つの課題があるのか無いのか?をチェックします。
Check-2.知識不足への対策
ひとくちに“知識不足”と言っても,そのレベルによって対策は変わります。
情報処理安全確保支援士(旧情報セキュリティスペシャリスト)の午前Ⅱ問題が確実に解けるかどうかが,一つの基準になります。もしも「午前Ⅱ試験もあまり自信が無い」というのなら,残りの時間,午後Ⅰも午後Ⅱも無視して,とにかく情報セキュリティの午前問題だけに特化しましょう。それが最優先です。午後の問題でも知識があれば解ける問題がありますからね。
午前Ⅱが確実に解けるのなら,過去の午後Ⅰ試験や午後Ⅱ試験の問題を,できるだけたくさん読むようにしましょう。そして,そこに知らないことがでてくれば,それを覚えるようにします。午後Ⅰ試験で問われていることは,午前Ⅱ試験には出てこないものもありますから,それをカバーすることをメインの目的に置きます。
後は,応用情報技術者試験の過去問題に目を通しておくことも忘れないようにしましょう。特に,応用情報技術者試験の試験問題を目にしたことが無い人や,合格から時間がたって忘れている人,最近の問題を知らない人はサッとでいいので,知らないことや新しいキーワードがあるのかどうかをチェックしましょう。
これ以外にも知識不足の対策はあるのですが,それは午前Ⅱや午後Ⅱのページをご覧ください。
Check-3.解答速度が遅い課題への対応
解答速度が遅い場合,それは「キーワード連想」が遅いのか,それとも「国語力」の問題なのか,おおよそどちらかになります。
キーワード連想とは,例えば問題文にネットワーク図があり,その中に「DNSサーバ」や「WEBサーバ」,「メールサーバ」などがあれば,それらから,さらにキーワードを連想することです。
(例)
DNSサーバのセキュリティ
- オープンリゾルバの禁止
- キャッシュサーバとコンテンツサーバを分離
- コンテンツサーバにキャッシュ機能を持たない
- キャッシュサーバにコンテンツ機能を持たない
- キャッシュサーバに外部からのアクセス禁止
- DNSSEC
自分だけが使うので,自分なりのまとめ方で構いません。別に同レベルのことを綺麗に分類して体系化できていなくても大丈夫です。とにかく連想しないといけないキーワードを瞬時に取り出せるようにしておくことです。これができていれば,間違いなく解答速度は上がります。
もうひとつは国語力です。午後問題の記述式を解くために必要な国語力は次のようになります。
- 問題文を速く読む(状況把握を速く正確に行う)
- 解答を速く書く(速く正確に“言葉”を字数内にまとめる)
このうち 2. はCheck-4にまとめているので,ここでは①について考えましょう。
状況把握に必要以上に時間がかかっていないかどうか,それをチェックします。そのためには試験対策本の解答テクニックを参考にするか,情報処理技術者試験を得意としている人(高度系区分をいくつも合格している人が身近にいたらその人)に聞くなどして,自分の解答手順に無駄が無いかどうかを見直します。そうしないと,果たして自分の解答手順が速いのか遅いのか,まだ速くなる余地があるのか,もうこれで限界なのかがわからないからです。
そして,速く解ける人がどういう手順で問題文を処理しているのか,それを真似て速くなるかどうかを試し,「いけそうだ」とわかれば本番までに練習して,解答速度を高めていけばいいでしょう。
Check-4.国語力が足りない
Check-3の 2. になるのですが,思うように解答例のような解答にならない場合,その軌道修正をしたほうが良い場合があります。
その場合には,次のような手順で練習してみてください。
- 問題文と解答例を比較して,解答例の中に使われている用語が問題文中のものかどうかを切り分けます。
- 上記の 1. の問題文中の言葉が使われているのに,自分が解答に使っていない場合,なぜ使わなかったのか?どうして使おうとしなかったのか?を想い出し,次から注意するようにしようと覚えておきます。
これを繰り返すだけで,状況が改善されてくるはずです。要するに,解答に問題文中の言葉を使わなければならないのかどうか,それはどういう時に多いのか,どれくらいの割合なのか,その感覚がずれていることが多いので,それをすり合せするのです。
これから開始する人,これまでに準備ができている人
これから試験対策を開始する人は,上記のCheck-1~4を進めていきましょう。情報処理安全確保士支援士は,覚えないといけない知識が多く,その絶対量が十分かどうかは一番に考えないといけない課題で,それゆえ,短期間では仕上げるのが難しいからです。とはいうものの,もう既に日常の社会人生活の中で,(守らされている立場で)必要な知識が得られている可能性も十分あります。そういう意味で,現段階の知識レベルを含む“課題”を正確に把握することが重要になるのです。
他方,これまでに学習が進んでいる人は,課題を克服する練習は継続するとして,個々の知識を掘り下げていくと良いでしょう。順調に進んでいれば,よく出題されるテーマ,もう少し理解を進めておいた方が良いテーマについて,理解できているでしょうから,そういう場合は,試験対策から離れて専門書を読んだり,Webで検索して(試験対策以外の実務レベルの情報を探して)深い知識を得たりするのも有効です。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
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- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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