3週間で仕上げる 情報処理安全確保支援士 午後Ⅱ [午後2] 対策 ~過去問などを参考書にする~


2019-04-03 公開

情報処理安全確保支援士試験の午後Ⅱ試験は、より深い知識が問われます。

システムアーキテクト試験やITストラテジスト試験のように、午後Ⅰが記述式、午後Ⅱが論述式と、全く異なる形式の試験区分と違い、情報処理安全確保支援士試験は、午後Ⅰも午後Ⅱも…ほぼ同じ形式の記述式です。

したがって、基本的に午後Ⅰで説明している解答手順でいいのですが、時間的には午後Ⅰよりも余裕があるので、(午後Ⅰを解答するスピードがあれば、もしくは午後Ⅰで解答速度を高める練習をしておけば)、午後Ⅱは解答のスピードを意識する必要はありません。

 

したがって、午後Ⅰの問題が時間内に解答できるだけの国語力があるのなら、午後Ⅱ対策としては、“知識を深めていく”というのが基本戦略になります。

具体的には、

“午前Ⅱの選択問題が解けるように(午後Ⅰで説明したStep-1)”、知識をつけるだけでなく、
“知識が体系化され連想から関連キーワードがアウトプットできるように(午後Ⅰで説明したStep-2)”、知識をつけるだけでもなく、

もうワンステップ高いレベルで、 “午後Ⅱ以上の実務レベルで詳細な知識がある(午後Ⅰの所で説明したStep-3)” 状態になるようにしていきます。

 

その方法にはいくつかあるので、それをここで説明していきましょう。

Check-1. 過去の午後Ⅱの問題に目を通していますか?

午後Ⅱ試験で最も深い知識が問われているということは、裏を返せば 午後Ⅱ試験の“問題文”と“設問及び解答例”に最も深い知識が掲載されている ということです。

 

したがって、過去の午後Ⅱ問題(解答例と採点講評を含め)を“教科書”代わりにして、しっかりと読み込むだけでも、十分、午後Ⅱの対策になります。

 

IPAのサイトから午後Ⅱの過去問題をダウンロードし印刷して、それを徹底的に熟読するとともに、問題文や設問・解答例の中にあるキーワードについて、そこからさらに深い知識を実務書やネットで入手して、問題文に書き込みます。

そしてそれを、午後Ⅰ対策のところで紹介した“単語カード”に加えて暗記するのもいいでしょう。

筆者が推奨しているのは、受験勉強で使っていた“単語カード”を使った暗記です。
表面に問題を…例えば「DNSサーバのセキュリティ(2つ、ひとつはさらに4つに細分化)」のように書いて、裏面に上記のように解答を書きます。

3週間で仕上げる 情報処理安全確保支援士 午後Ⅰ[午後1] 対策 ~解答スピードアップのコツ~より

Check-2. 2か月前対策で紹介した資料の読み込みは完了していますか?

Check-1. で、ある程度めどがついたら、次は “実務レベル” なので “実務レベル” の資料に目を通しましょう。

これまでに、このサイトを見て準備してきた人は前回ご紹介させていただいた「2か月前にやっておくべきこと」のところで紹介した資料に目を通していると思います。しかし、これから準備にかかる人は、まずはそちらの資料に目を通しておきましょう。

情報処理安全確保支援士 試験対策に効く、目を通しておきたいWebページまとめ

Check-3. 実務書を読んでいますか?

Check-2. まで“大丈夫”という方は、何か実務書(仕事でも使える書籍)やインターネットの実務レベルの記事を読みましょう。

(1) 日経NETWORK
日経BP社から出ている月刊誌です。この雑誌のバックナンバーを持っていたり、会社にあったり、図書館で見つけたりということが大前提ですが、ある程度バックナンバーの中かから探せるのであれば、この特集記事の中から午後Ⅰや午後Ⅱで取り上げられているテーマのものをピックアップして読んでおけば万全です。これだけで十分です。
(2) セキュリティ大全
日経BP社から毎年出ているムック本なのですが、だいたい250ページほどのもので「セキュリティ大全」というものがあります。これは日経NETWORKなどの記事を集約した書籍になります。上記の日経NETWORKのバックナンバーが手元に無かったり、そこから探す時間が無ければ、この1冊を読むことをお勧めします。
(3) ネットで検索
ある程度、苦手なキーワードが把握できていれば、ネットから情報を得るのも有効かもしれません。

これから開始する人、これまでに準備ができている人

これから試験対策を開始する人は、午後Ⅱ対策まで手が回らないかもしれません。その場合は午後Ⅰまでの対策でも十分勝負になります。

 

これまで順調に試験対策を進めてきた人は、上記のCheck-1. ~Check-3. を順番に進めていきましょう。

時間が無ければ、日経NETWORKのバックナンバーだけを徹底的に読み込むという戦略でもいいかもしれません。

日経NETWORKは、それぐらい頼りになる雑誌なのです。数年分まとめたDVDも日経BP社から販売されています。その購入を検討してもいいかもしれません。

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