3週間で仕上げる 高度試験共通 午前Ⅰ[午前1]
平成21年から開始されている午前Ⅰ試験の30問は,その回の応用情報技術者試験の午前問題80問の中から選択されて出題されます。
それゆえ“レベル3”の問題なので,それほど難しい問題は出題されませんが,応用情報技術者試験の試験範囲と同じなのでとにかく範囲が広いのです。
午前Ⅰには免除制度があるので(応用情報技術者試験に合格するか,高度系区分の午前Ⅰ試験で60点以上を取れば,そこから2年間免除される),それを狙うのが一番なのですが,そうでない場合には,この範囲の広さをどうするのかを考えなければなりません。
Check-1.各分野の比率を把握して戦略を練る
各分野の比率を,最近の傾向で分類すると次のようになります。中には複数分野を対象にしたものもあるので,そのあたりは“おおよそ”の比率として考えてください。
分野 | 問題数 | |
---|---|---|
テクニカル系 | 16 | |
基礎理論 | 3 | |
コンピュータシステム | 3 | |
組込み系 | 1 | |
システム設計 | 1 | |
データベース | 2 | |
ネットワーク | 1 | |
情報セキュリティ | 4 | |
システム開発 | 1 | |
マネジメント系 | 6 | |
プロジェクトマネジメント | 3 | |
ITサービスマネジメント | 1 | |
システム監査 | 2 | |
ストラテジ系 | 8 |
この比率を意識しながら,当該分野の問題は午前Ⅱで仕上げるとして,それ以外の問題で得意,不得意があるのかどうか,どの問題を解けば最短の時間で60点以上見込めるのか,そのあたりを考えて準備しましょう。
Check-2.時間が無くても午前Ⅰではなく応用情報技術者試験の問題
利用するツールは,過去の午前Ⅰ問題ではなく応用情報技術者試験の問題を使いましょう。
午前Ⅰ試験によく出題される問題というのはあります。しかしそれは応用情報技術者試験によく出題されるということを表しているわけで,特に“午前Ⅰだから”というわけでは無いように思えます。数もそんなに多くはありません。
しかも平成21年からのものなので,過去9年半で19回しかありません。絶対数も少ないので,今から直前対策として行うのであれば,応用情報技術者試験の過去問題を中心に数多く目を通しておくことをお勧めします。
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- 略歴
- 株式会社エムズネット代表。
大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。 本業のかたわら、大手 SI 企業の SE に対して、資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。 - 保有資格
-
- 情報処理技術者試験全区分制覇(累計 32 区分,内高度系 25 区分)
- ITコーディネータ
- 中小企業診断士
- 技術士(経営工学)
- 販売士 1 級
- JAPAN MENSA 会員
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