第5回 ITサービスマネジメント | 先を見据えた基本情報技術者試験対策

出題傾向

ITサービスマネジメントの問題は,午前問題で3問,午後問題では “プロジェクトマネジメント分野の問題” との択一で1問出題されます。その頻度は過去問題を参考にすると,おおよそ2年間(4回)で1回のペースでの出題になります。

 

ITILの知識

基本情報技術者試験における “ITサービスマネジメント分野” の問題の特徴も,プロジェクトマネジメント分野に似ています。午前問題では断片的な知識が,午後問題では実践的な知識がそれぞれ問われます。

したがってプロジェクトマネジメントと同じような方針で,この基本情報技術者試験の段階で,ITILの知識を身に着けておくといいでしょう。

第4回 プロジェクトマネジメント | 先を見据えた基本情報技術者試験対策

 

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午前問題

ITサービスマネジメントの問題も,午前問題にしずらいところがあります。問題数もそんなに多くはありません。

というのも,実際に現場で必要になるのは,“用語のような知識”ではなく“状況対応能力”になるので,その状況を与件として説明するにはそれ相応の分量(ページ数)が必要になるからです。

だから,午後問題には適しているのですが,午前問題はどうしても断片的知識にならざるを得ないというわけです。これが,午前問題と午後問題で大きく問題の質が異なる理由になります。

そこで,午後問題については,経験者は高得点を狙い,未経験者は避けるという方針で基本情報技術者試験の準備をすることも可能なのですが,全問解答を強いられる午前問題は避けられないし,それは応用情報技術者試験でも,高度系の午前Ⅰ試験,午前Ⅱ試験でも同じなので,過去問題を使って午前問題だけ目を通しておくというのも,ひとつの戦略になるでしょう。

 

まとめ

ITサービスマネジメント分野は,プロジェクトマネジメント分野とほぼ同じ方針で考えておけばいいでしょう。

情報処理技術者試験における午後問題(記述式)は,時系列に物語が展開されていくパターンと,それよりも体系的で階層が1~2段深くなって “業務” や “システムの機能” などの説明が中心のパターンに大別されます。前者の典型的な問題が,プロジェクトマネージャやITサービスマネージャです(後者は,システムアーキテクトやデータベーススペシャリスト)。

したがって,ITサービスマネジメント分野とプロジェクトマネジメント分野の準備の方法は自ずと似通ってきます。奇しくも午後問題は,今のところ択一になっているので,ひとまとめにして準備し,知識としてはPMBOKとITILを,それこそITエンジニア共通の必須知識だと考えて,その知識の獲得をしておけばいいでしょう。

 

 

高度情報処理試験対策のカリスマ

株式会社エムズネット代表。大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。本業の傍ら,大手SI ベンダのSE に対して,資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。保有資格は、情報処理技術者試験全区分制覇(累計30個,内高度系23個)をはじめ、IT コーディネータ,中小企業診断士,技術士(経営工学),販売士1級 など多数。
著書

  • 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ(翔泳社刊)
  • 情報処理教科書 データベーススペシャリスト(翔泳社刊)
  • 勝ち残りSEへの分岐点(翔泳社刊)
  • ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本(翔泳社刊)
    他多数