第4回 プロジェクトマネジメント | 先を見据えた基本情報技術者試験対策

出題傾向

プロジェクトマネジメントの問題は,午前問題で4問,午後問題で1問(平成30年春)出題されています。プロジェクトマネージャの問題はそんなにたくさん出題されません。

午前問題では51問目~60問目までの10問が “マネジメント系” の問題になるのですが,その10問を次の3つの分野で分けています(平成30年春)。プロジェクトマネジメント分野は4問です。

 

  • ①プロジェクトマネジメント(上位資格:プロジェクトマネージャ)4問
  • ②ITサービスマネジメント(上位資格:ITサービスマネージャ)3問
  • ③システム監査(上位資格:システム監査技術者)3問

 

また午後問題では,ITサービスマネジメントといずれか1問が出題されます。過去数年の出題だと,2年間の4回で3回はプロジェクトマネジメントの問題になっています。

 

PMBOK の知識

基本情報技術者試験における “プロジェクトマネジメント分野” の問題の特徴は,午前問題では断片的な知識が問われ,午後問題では実践的な知識が問われるところです。また,仕事でプロジェクトマネージャとして活躍している人も多く,そういう人にとっては過去問題を使って手応えを確認する程度で高得点が取れるという分野にもなります。

したがって,長期的なキャリア形成をどう考えるのかという点,経験者かどうかという点を十分加味した上で戦略を立てるのがベストですね。

 

応用情報技術者試験の次にプロジェクトマネージャ試験を狙っている人

基本情報技術者試験では,少々投資効果が低いかもしれませんが,この段階でPMBOKに関する知識を会得しておくといいでしょう。今からだとPMBOKは第6版。

まずはシンプルに49のプロセスから,その概要を覚えておくといいでしょう。この段階でPMBOKの49のプロセスが鮮明にイメージできていると,その後学習する知識も,経験することも,全てその49のプロセスマップのところにプロットすることができるため,記憶に定着しやすくなるのは間違いありません。

将来のキャリアに “プロジェクトマネージャ” や,その資格を見据えているのなら,まずはここからスタートを。

 

将来のキャリアに “プロジェクトマネージャ” は特に無い人

PMBOKの学習はせず,可能であればプロジェクトマネジメントの問題をスルーするのも一つの手です。基本情報技術者試験でも,応用情報技術者試験でも,午後問題で選択しないという方法が取れるからです。午前問題も,そんなに多くもありませんから。

 

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午前問題

プロジェクトマネジメントの問題は,午前問題にしずらいところがあります。問題数もそんなに多くはありません。というのも,実際に現場で必要になるのは, “用語のような知識” ではなく “状況対応能力” になるので,その状況を与件として説明するにはそれ相応の分量(ページ数)が必要になるからです。

だから,午後問題には適しているのですが,午前問題はどうしても断片的知識にならざるを得ないというわけです。これが,午前問題と午後問題で大きく問題の質が異なる理由になります。

そこで,午後問題については,経験者は高得点を狙い,未経験者は避けるという方針で基本情報技術者試験の準備をすることも可能なのですが,全問解答を強いられる午前問題は避けられないし,それは応用情報技術者試験でも,高度系の午前Ⅰ試験,午前Ⅱ試験でも同じなので,過去問題を使って午前問題だけ目を通しておくというのも,ひとつの戦略になるでしょう。

 

まとめ

先に説明した通り,プロジェクトマネジメントの問題はそんなに多くはありません。午後問題は出題されない場合もあります。

しかし,レベル4のプロジェクトマネージャ試験は,顧客と会社に利益をもたらし,プロジェクトメンバを守るために有益だとあって,ここ数年一番の人気資格になっています。いずれ必ず必要になる知識ですからね。しかも,プロジェクトマネージャになるまでに,プロジェクトマネージャの考えていることや行動を理解することができれば,実務を通じて多くのことを学ぶこともできる。

そういう意味では,早い段階から勉強していて損はない区分だと思います。

 

 

高度情報処理試験対策のカリスマ

株式会社エムズネット代表。大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。本業の傍ら,大手SI ベンダのSE に対して,資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。保有資格は、情報処理技術者試験全区分制覇(累計30個,内高度系23個)をはじめ、IT コーディネータ,中小企業診断士,技術士(経営工学),販売士1級 など多数。
著書

  • 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ(翔泳社刊)
  • 情報処理教科書 データベーススペシャリスト(翔泳社刊)
  • 勝ち残りSEへの分岐点(翔泳社刊)
  • ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本(翔泳社刊)
    他多数