第3回 ネットワーク | 先を見据えた基本情報技術者試験対策

出題傾向

ネットワークの問題は,午前問題で7問,午後問題で1問(平成30年春)出題されています。

 

OSI基本参照モデル~TCP/IP

最初に押えておきたいのがTCP/IPに関する知識です。普段,特に意識することなく使っている“インターネット”で使われているプロトコルですね。

ただ,いきなりTCP/IPに入っていくのも得策ではなく,しっかりと次の手順で基礎固めをしながら着実に進めていきたいところです。

 

  1. OSI基本参照モデルの7階層の意味と違いを理解し丸暗記
  2. 各層別に,代表的なプロトコルを理解し丸暗記(ここでTCPとIPが登場)
  3. 上記のうち“IPアドレス”に関してv4,v6ともに理解を深めておく。 プライベートアドレスの範囲を暗記するとともにクラスの概念,CIDR等を理解する
  4. 各層別に,代表的な通信機器を理解し丸暗記

 

基礎は丸暗記してなんぼです。「酔って意識が無かったけど,なぜか家に帰っていた」ぐらいのことを可能にしてこそ基礎というもの。暗記すべき対象が多いネットワーク分野ではなおさらです。まずはここから。

 

計算問題

次に押さえておきたいのは,午前問題の定番で,基本情報技術者試験でも,応用情報技術者試験でも,レベル4高度系のネットワークスペシャリスト試験でさえ,たまに出題される計算問題です。

午前問題の中にはいくつかのパターンの計算問題が出題されます。それをピックアップして,解答できるように理解しておきましょう。午後で出題された時には“チャンス問題”になりますからね。

IPアドレスを勉強している時に出てきますが,IPアドレスに関連する計算問題もありますからね。2進数を使った計算もできるようにしておきたいところです。

 

インターネット関連機器

最後は,インターネットを構成している関連機器や,そこで使用されているプロトコルに関する知識を押えておきましょう。

 

  1. メールサーバ(SMTP,POP3,IMAP4)
  2. Webサーバ(HTTP,SSL/TLS)
  3. DNSサーバ(DNS)
  4. DHCPサーバ(DHCP)
  5. 無線LAN
  6. ルーティングプロトコル
  7. SDNとOpenFlow

 

午前の過去問題で浅くていいので広範囲のキーワードを覚える

ネットワークの分野も情報セキュリティ分野と同じで「覚えないといけないこと=キーワード」が多いのが特徴です。もちろんしっかりとした理解も必要ですが,基礎になればなるほど“暗記していないと始まらない”という点もあります。

土台がしっかりしていれば,その上には立派な高層ビルを建てることができるので,しっかりと暗記していきましょう。そういう意味では,単語帳を使った反復練習の効果はとても大きいと思います。

 

まとめ

情報セキュリティ分野の紹介のところで,情報セキュリティ分野の重要性について言及しましたが,その情報セキュリティ分野の…おおよそ半分は“ネットワークの知識”がベースになっていると言っても過言ではありません。

そのため,情報セキュリティ分野の学習に入る前に“ネットワーク分野”の基礎を固めておくとスムーズにセキュリティ分野の学習に入っていくことができます。かくいう筆者も,以前勤務していた会社で,セキュリティ部門を立ち上げる時に参画したのですが,それまでに,当時ようやく企業が導入を始めたLAN(どんだけ古いんだよ笑)の設計や構築をやっていてネットワークの知識があったから,情報セキュリティも全く苦になりませんでした。

まずはネットワークから仕上げていくことをお薦めします。

 

  • 第1step:ネットワーク分野
  • 第2step:情報セキュリティ分野
  • 第3step:システム監査,ITサービスマネージャ(運用)

 

もちろん同時進行でも構いません。完全に仕上がるのを待ってからでは遅くなりますし。効率よく学習を進めるには順番も大事です。意識してすすめていきましょう!

 

 

高度情報処理試験対策のカリスマ

株式会社エムズネット代表。大阪を主要拠点に活動するIT コンサルタント。本業の傍ら,大手SI ベンダのSE に対して,資格取得講座や階層教育を担当している。高度区分において脅威の合格率を誇る。保有資格は、情報処理技術者試験全区分制覇(累計30個,内高度系23個)をはじめ、IT コーディネータ,中小企業診断士,技術士(経営工学),販売士1級 など多数。
著書

  • 情報処理教科書 プロジェクトマネージャ(翔泳社刊)
  • 情報処理教科書 データベーススペシャリスト(翔泳社刊)
  • 勝ち残りSEへの分岐点(翔泳社刊)
  • ITエンジニアのための【業務知識】がわかる本(翔泳社刊)
    他多数