Microsoft Azure の使い方|研修コースに参加してみた
今回参加したコースは Microsoft Azure の使い方 です。
以前に別コーナーの 見どころ紹介 で紹介されていたコースです。受講者の皆さんからの要望がとっても多かったそうです。実際、受講者も多く人気でした!
また、その見どころ紹介記事によると、現在、グローバルなシェアで Microsoft Azure (以下、 Azure ) は 2 位です。 GCP を上回っているんですね。
このコースは Azure のサービス群をみて、実際に GUI を操作して Web サーバを立てて一通りの使い方をやってみました。
では、どのような内容だったのか、レポートします!
コース情報
想定している受講者 |
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受講目標 |
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講師紹介
前回の シェルスクリプト 練習 ドリル に続き、 岩木 慎一 さんが登壇されました!
大手 SI 企業にてプログラマ、 SE としてシステム開発およびプロジェクトリーダーを担当後、外資系ソフトウェア企業にて資格取得研修用の教材の開発および、認定インストラクタ向けのインストラクションを担当。
現在は研修講師として LAN 、セキュリティ、サーバ構築やプロジェクト管理研修、 Java や開発演習など幅広く登壇。 SE カレッジでは主にネットワーク・インフラ分野を担当
なお、岩木さんの GUI の使用感としては Azure と比べると AWS の方がシンプルとのことでした。気になる方は以前に AWS のコースでも同じような演習をしていますので、ぜひ見比べてみて下さい。
Microsoft Azure とは
まずは Azure がどんなクラウドサービスなのか、特徴やサービスを紹介いただきました。
- Microsoft が提供しているクラウドサービス
- 提供しているサービスは、主に IaaS と PaaS
- IoT や AI といったサービスも利用できる
- 日本円での支払いが可能(支払いはクレジットカードのみ)
- Office365 や SharePoint といったサービスとシームレスに連携
- オンプレミスで運用している Windows サーバとの連携がスムーズ
Azure の特徴
Microsoft のサービスや Windows サーバ、特に LDAP 認証と同期・連携しやすいのは、既存の資産を生かせそうですね。
Azure の製品(サービス)は、 AWS などと同様に、豊富にあります。 Azure のトップページから「製品」をクリックすると、次のように表示されます。簡単にどんなサービスがあるか紹介いただきました。
- IaaS
- コンピューティング
- ストレージ
- PaaS
- SQL Server をはじめ RDBMS や NoSQL などデータベース
- マルチクラウドなどができるネットワーク
- セキュリティ
- AI 機械学習
- デプロイ、 CI/CD などの DevOps
- マルチクラウド (パプリックとプライベートをつなぐ)
- Active Directory と連携
- コンテナ
- ストリーミング
- シンクライアントなど仮想デスクトップ
Azure の主要サービス
サービス群としては AWS とほぼ変わらない印象を受けます。
ただ個人的に思っているのは Microsoft が買収した GitHub との連携が進んでいるため、 Developer Experience ( DX ) 周りはもっと良くなるかも知れませんね。
例えば、 GitHub が GitHub そのものを開発する環境を、ブラウザからわずか 10 秒で立ち上げられると発表した GitHub Codespaces はコロナ禍でのリモートでの開発環境だけでなく、研修環境も変えそうです ( デフォルトでは Visual Studio Code がブラウザで立ち上がります )。
また、仮想デスクトップ関連では、社外のブラウザからクラウド上にある Windows PC を操作できる新しいサービス、 Windows 365 がリリースされるとの発表が話題になりました。 リモートワーク時に発生しがちな VPN の帯域問題などもクリアできそうです。
「Windows 365 Cloud PC」が正式サービス開始。月額定額制で2vCPU/8GBメモリが5570円など - Publickey
Windows 365 クラウド PC | Microsoft
このあたりは Microsoft らしい切り口なので、キラーコンテンツとなるかも知れませんね。
Microsoft Azure を使ってみよう
ここからは実際、 GUI でサーバを立てる演習を行い、使い方を学びます。
なお、演習で使用するアカウントは岩木さんならびに研修パートナーの NOWVILLAGE さんにご用意いただきました。ありがとうございます!
IaaS を使って Web サーバを立ててみる
- 予め用意された研修用アカウントでログイン
- 仮想マシンを作成
- サービスなどの単位で分割するリソースグループを入力
- 仮想マシン名を入力
- リージョン (地域) を選択
- OS イメージの選択
- 認証 ( SSH など) 方式を選択
- HTTP / HTTPS, SSH の受信ポートを選択
- SSH キー (公開鍵 / 秘密鍵) の作成有無を選択
- 他のネットワークなどの設定はデフォルトで OK
- 仮想マシンに SSH で接続
ssh -i ~/ssh/Linux_key_0817.pem azureuser@ipaddress
sudo su
- Apache をインストールして Web サーバを起動する
yum y install httpd echo 'Hello Azure!' > /var/www/html/index.html systemctl start httpd
- ブラウザに IP アドレスを入力してページを開く
Microsoft Azure で仮想マシン作成
Web サーバを立てる
途中、人気だったため、想定より多くの受講者が同時接続し、一時、演習がストップする場面 (デフォルトでは vCPU やパプリック IP にクォータ [quota: 割当量] が設定されています ) もありましたが、臨時に対応いただき、無事に全員が Web サーバを立てたところで、このコースは修了しました。
まとめ
このコースでは Azure のサービス内容を眺めて、実際、 Web サーバを立ててみて、一通り使い方を学びました。
今回の演習内容では AWS と比べて GUI の操作に特に大きな差は感じず、ポチポチ、ボタンを押しているとあっという間にサーバが立ち上がりました。
サービス面では既存の Windows 資産との連携、開発だけでなく一般社員向けの IT をワンストップで管理できる点、 VS code や GitHub との連携などは、他のクラウドサービスにない魅力的なもののように見受けられます。
あとはこのコースでは触れられなかったサポート、例えば、既存のオンプレミス環境からの移行、障害時のアベイラビリティなど、 3 大クラウドサービスで比較してみると、より特徴が出てくるかも知れませんね。
クラウドサービスを比較している、お客様が Windows 環境でクラウド移行を検討している、などなどの場合には、 3 時間で大枠がつかめるのでオススメです!
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