AI・機械学習に入門するためのやり直し数学「微分・積分の基礎」 研修コースに参加してみた

今回参加した研修コースは AI・機械学習に入門するためのやり直し数学「微分・積分の基礎」 です。
いつかレポートすることになるのではないかと、戦々恐々としていましたが、やってきました。。
n 年ぶりの微分・積分です。( n は 2 ケタとだけ申し上げておきます)
機械学習の記事で数式が出るたびに、そっ閉じしていた私ですが、参加してみると、なぜ微分・積分を使うのかわかり、丁寧にステップを踏んで解説頂いたので、 n 年ぶりに “わかる、わかるぞー” という感覚になりました!
機械学習で数式を見るたびに、「いつかやる」と思っていた方にはとてもオススメです!!
では、どんな内容だったのかレポートします!!
また数式がそのままテキストで表現されているところがございます。ご了承くださいませ
もくじ
コース情報
想定している受講者 | 中学レベルの数学の知識 |
---|---|
受講目標 | AIや機械学習に必要な数学の基礎知識のうち、「微分・積分」の知識を身に付ける |
講師紹介
Python で機械学習入門 につづき、 米山 学 さん が登壇されました。

JavaはもちろんPython/PHPなどスクリプト言語、Vue/ReactなどJSだってなんだってテックが大好き。原点をおさえた実践演習で人気
微分・積分のような数学を研修で学ぶのは何か不思議な気がします。
今日の内容
- 微積は数II
- 会場でも2人だけがやってらっしゃいました
- やったとしても忘れてる方が多い
- それほど難しいものは用意してません
AI / 機械学習 / データサイエンスと微積
まずは簡単に微積の関係を触れました。
- AI・機械学習・データサイエンスに必要な数学
- 微積
- 線形代数
- 行列・ベクトル
- 確率/統計
- データサイエンスは統計
- 45 歳以上の方は、実は、統計を数学でやっていない (!!)
このうち、今日は微積をやります。ドキドキ。。
統計について
- 統計は2つある
- 記述統計学
- データの特徴を出す
- 数理統計学
- データの分析や予測/推測
- データサイエンスで使うのはこっち
- 推測統計学 と 多変量解析 にわかれる
- Deep Learning は多変量解析
- 記述統計学
- 機械学習
- 予測モデルを作る
- x -> y
- 1 -> 2 / 2 -> 4 / 3 -> 6 から -> が何かを探る
- x -> y のような入出力のデータセットを教師データと言う
- 予測モデルを作る
- 予測モデルの表現
- 関数として表現される
- グラフ (直線/曲線) で表現できる
- 値の予測に使うのが微分
- 予測値が発生する確率に使うのが積分
- 機械学習のアルゴリズムでは単純な微積は使ってないが、その応用
- 微分とは
- 曲線の傾きを求める
- 積分
- 特に曲線の面積を求めるのが積分の役割
なるほど、予測モデルとは関数で表現するのですね。(まったくの素人…)
微分とは
- f(x) -> (微分) -> f'(x) を求めるというのが数学上の定義
- この f'(x) を導関数という
- 微分係数を一般化するための関数
- 微分係数とは平均変化率の極限値
米山さんにホワイトボードを使って図示されて、わかるようになってきました。
平均変化率の計算
直線のグラフで x が 1 増加すると、 y がどれぐらい増加するのか、それを表したのが平均変化率です。
- 平均変化率の公式
例題
以下の関数において、x の値が 2 から 4 まで変化する場合の平均変化率を求めよ。またそれぞれのグラフを記述せよ。
- y = x
- y = 2x
- y = x2
平均変化率の極限値
では、曲線における、ある1点の平均変化率を求めるにはどうするとよいのでしょう。
そこで出てくるのが極限値です。
- y=f(x) において、 x の値を限りなく a に近づけた場合に f(x) の値が限りなく b に近づくこと
- この b を「極限値」(limit)と呼ぶ
- 極限値を limit と呼ぶ
- 次のように表される
例題
次の極限値を求めよ
微分係数で傾きを求める
微分係数は 特定の値 における傾きを出すものです。
- 微分係数は平均変化率の極限値とも考えられる
- 平均変化率の公式から考える
- グラフにするとわかりやすい
- 微分係数の公式
- 慣習的に 増加した値 を h とする
例題
導関数
微分係数がある特定の値における傾きだったのに対して、どの値でも微分係数が求まる、というのが導関数です。
- 導関数を求めることを「微分する」という
- どんな点を取り出しても傾きがわかる「汎用的な関数」
- 導関数を求める基本公式
いやぁ、すごいですね、導関数。
高校のときに、もうちょっとやっていればよかったと思います。。(当時はまったくモチベーションがわかなかった…)
ちなみに、導関数の話を聞きながら、ちょっと再帰的だなぁと思いました。
なお、わたしは再帰、苦手です。。
(さらに、ちなみに再帰はプログラマの適性を測るときに使えるそうです…察し)
例題
積分
今度は微分で求めた予測値が、どれぐらいの確率で当たるのか、それを求めるのが積分です。
ちなみに、これを書きながらお天気の降水確率っぽいな、と思いました。 (小並感)
- 微分したものをもとに戻すのが積分
- 不定積分と定積分がある
- x の値を定数でやるのが 定積分
- x の値を変数でやるのが 不定積分
- 積分を使うと、a の値が決まったときに b の値が定まる範囲 = 面積 が求められる
不定積分
- 不定積分の関係式
- ある関数 f(x) の不定積分(原始関数)の 1 つを F(x)
- C は定数項で「積分定数」という
- 記号 ∫ はインテグラルと読む
- dx は “xで積分する” という意味
- 不定積分の基本公式
例題

定積分
- 定積分の定義 F'(x) = f(x) のとき
- a -> b の値が変化したときの面積を求める
- 値が求まる
- 不定積分は関数が求まる
例題
この定積分で -1 から 2 まで値が変化したときの ( x = 0 との) 面積が求まりました
グラフ上の関数と面積
何らかの関数や x 軸との面積の求め方を学習しました。
例題
例題
なお、実際の機械学習はもっとややこしい微分・積分を使っていて、3 次元の微分 (偏微分) が出てくるそうです。(お、おう。)
この面積の求め方を学習したところで、このコースは修了しました。
まとめ
このコースではAI・機械学習・データサイエンスの基礎となる簡単な微分・積分について、どう使っているのか、どう計算するのか、学習しました。
n年ぶりに微分と積分をやったのですが (n年前は挫折して諦めた) 、改めてやってみると、とても面白いものでした。久しぶりに、わかるという、心地よい感覚がありました。
これで自分の子どもたちにも微積をやるモチベーションを伝えられますw (教えられる訳ではない)。
ちなみに、私の理解の整理と確認を助けてくれたチームの大石くんにはとても感謝です。ありがとう!!!
数式出てくるたびに、そっ閉じしている方にはとてもオススメです !!!
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