プロジェクトマネージャーが知っておきたい「プロダクトマネージャー」の視点 研修コースに参加してみた

今回参加した研修コースは プロジェクトマネージャが知っておきたい「プロダクトマネージャ」の視点 です。
同じ PM という略称で、どちらも同じくソフトウェアを生み出すことには変わりは無いので、違いがわかりにくいですよね。
また、プロダクト (製品) を開発するのもプロジェクトなので、それをマネジメントするのはプロジェクトマネージャ? プロダクトマネージャ? の役割、どちらでしょうか。
このコースに参加してみると、この疑問に対して、プロジェクトをどういう視点で見るのか、それが役割の違いなんだなぁ、ということがわかりました!
今はプロジェクトマネージャなんだけど、プロダクトマネージャが気になるという方には、キラキラした UX とかそんなキーワードではなく、純粋にプロジェクトマネージャとの違いがわかるコースなので、とてもオススメです!
では、どのような内容だったのかレポートします!
もくじ
コース情報
想定している受講者 |
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受講目標 |
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講師紹介
前回の「失敗事例から学ぶプロジェクトマネジメント」に続き、 三好 康之さん が登壇されました。

資格対策のカリスマながら、ビジネス/マネジメント ( PM 含む) と幅広く研修でき、どんなコースでも高い満足度を獲得
事前にこのコースに関するアンケートで、はじめて学習する人が半分以上という前提をふまえ、まずはこのコースの狙いからスタートされました。
今日のテーマ
- プロジェクトマネージャ、プロダクトマネージャどちらも PM と略することに注意
- このコースはプロダクトマネージャを目指そうというものではない
- プロジェクトマネージャにプロダクトマネジメントの視点を取り入れよう、というもの
- どういうスキルがプロダクトマネジメントに必要なのかがわかる
PM 、ややこしいですよね。この記事ではプロダクトマネージャはそのままに、プロジェクトマネージャを時々 PM と略しています。。(最近は区別してプロダクトマネージャを PdM と言うこともあります)
プロダクトマネジメントとは? プロジェクトマネジメントの違い
では、プロダクト (製品) マネージャ、プロジェクト ( PJ ) マネージャ、何がどう違うのでしょうか。
- プロジェクトマネジメント: プロジェクト目標 ( QCD ) を達成すること
- 特に納期 ( Delivery ) と予算 ( Cost )
- プロダクトマネジメント: いい製品をつくること (いい = 売れる、選ばれる、使われる)
- 製造業では昔から製品企画室、製品デザイナーなどの呼称で存在していた
- IT ではパッケージ製品が近しいが、プロダクトマネージャのような存在はいなかった
- 近年 IT ベンチャーで出てきている
- プロジェクトマネジメントとアジャイル開発
- PMBOK ® 第 6 版でも組み入れられた
- Cost と Delivery を予め決めて、そこで出来る限り Quality を高める
- 走りながら考えて、こまめにリリースする
- プロジェクトマネージャは必要?
- もちろん Cost と Delivery がある限り必要
- ただし「プロダクト」という視点に変わっている
プロダクトマネージャの役割
- 企画 -> プロジェクトの ( PJ ) 立ち上げ でプロダクトマネージャの役割が変わる
- 従来: 企画 で IT ストラテジスト ( ST ) が要求を作る
- 従来: PJ 立ち上げで プロジェクトマネージャ ( PM ) , システムアーキテクト ( SA ) が要件定義、設計を行う
- プロダクトマネージャとは ST, PM, SA がまとまったもの
- つまりはスーパーマン
- その中でも特に企画が重要
- いい企画でなければ,いくら よい開発をしても NG
- ただしリリースしてから課題を見つけて改善し続ける
- 課題を探し続けることが重要
プロジェクトマネージャとプロジェクトマネージャの役割の違い
- Product managers own “What” and “Why”.
- なぜ必要なのか、何が必要なのか
- Project managers own “How” and “When”.
- いつ必要なのか、どのように実現するのか
見れば見るほど、プロダクトマネージャはスーパーマンですね。。
とはいえ、三好さんから IT ストラテジスト、プロジェクトマネージャ、システムアーキテクトの役割を兼務しているケースはすでに存在していて、特に中小企業向けのプロジェクトの場合は 1 人で兼務していることが多い、とのこと。
確かにそうなっているケースは多いですね。
これはキャリアチェンジのチャンスかも知れません。
プロジェクトマネージャがプロダクトマネジメントの視点を持つとは?
では、このコースの主題、視点の違いを考えてみます。
- 従来のように Cost と Delivery を考えてユーザからの要求を断る、という視点ではない
- ユーザ要求が「なぜ生まれたのか」を考える
- どのようにすると実現できるか考える
- ユーザの視点を持つ
プロジェクトマネージャは、ついついユーザに相対する姿勢になりがちですが、 “寄り添う” という姿勢を取り入れることかも知れません。
もちろん、Cost と Delivery が至上命題なことに変わりはないので、その中で、最大限やる、ということになります。
また、こういった視点をもてれば、ユーザの満足度を上げて、ご指名のプロジェクトマネージャになれるのかも知れません。
プロダクトマネージャにどういうスキルが必要になるのか?
プロダクトマネジメントの役割が定義できたところで、どのようなスキルが必要なのか、受講者の方と一緒に考えていきました。
なお、ここからは特にスキルの定義がある訳ではく、製品知識はどこまで必要なのか、マインド、キャリアプランニングなど三好さんも受講者の方も考えていく内容でした。興味がある方は、ぜひ次回のコースにご参加ください !!
このスキルを一通り、洗い出して考えたところで、このコースは修了しました。
まとめ
このコースではプロジェクトマネージャ、プロダクトマネージャ、それぞれの役割の違いを中心に、プロダクトマネジメントとは何をすることなのか、理解できました。
プロダクトマネジメントというと、どうしても UX がどう、どうリーンにやるのか、など記事や動画が溢れフワフワしがちですが、プロジェクトマネジメントとの違いを考えることで、ユーザの視点や目標の違いに気がつけました。
いまは「共創」という言葉で、お客様から「売れる商品を一緒に作ってくれ」と言われる時代なので、いつしかプロジェクトマネージャがプロダクトマネジメント的に振る舞うことが出てくるのかも知れませんね。
プロダクトマネジメントが気になるプロジェクトマネージャには、とてもオススメのコースです!
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