SEcollege Good Practice Award 2024 受賞企業インタビュー |株式会社アイオス ~個人が必要な学びを選択できる教育体制~
SEカレッジでは2023年より、SEカレッジの活用方法、また活用によって会社やチーム内で得られた成果や生まれた変化などを表彰させていただく「SEcollege Good Practice Award」の開催を始めました。
https://contact.seplus.jp/lp/secollege_award
開催2回目となる2024年度のグランプリは株式会社アイオス様が受賞されました。
そんなアイオス様に、教育制度やSEカレッジの効果的な活用方法についてお話しいただきました!
| 従業員数 288名(2024年4月時点) |
| 1989年6月 |
| コンピューター・ソフトウェアの開発、販売および情報処理サービス業務 企業事務合理化およびコンピューター利用に関するコンサルティングサービス業務等 |

株式会社アイオス コーポレート統括本部 管理部 部長

株式会社アイオス コーポレート統括本部 管理部 人財戦略グループ
教育の骨格は「階層別研修」「選択型研修」「自己啓発支援制度」
畑:
早速ですが、アイオス様の教育体制についてお伺いしたいと思います。
教育については吉田様、山田様の2名体制でご担当されているのでしょうか?
加えて、プロフィット部門の各事業部セクションの中にも教育を進めていくメンバーがそれぞれいるので、適宜施策を共有して認識を合わせながら進めています。
実は、数年前までは教育だけに注力するポジションがなく、他業務と兼務する体制でしたが、会社的に教育を更に拡充させていこうという気運が高まっていた中で、山田さんに教育専任者として入社していただいたという経緯があります。
畑:
そうだったんですね。アイオス初の教育専任者として、特に注力している部分などあるのでしょうか?
1番大きなところでいうと、4月〜6月の新人研修の集合研修でメイン講師をしていることです。新人研修はベンダー主催のオープン型のものだったり、先輩社員が新人研修期間中だけ講師として指導を行うものだったり、様々な形がありますよね。
それぞれ良さはあると思いますが、アイオスとしては教育を専任とする部署として基礎教育を提供していくことで、アイオスで活躍できる教育を追い求めることができます。また私自身が全階層の教育を担当することで、教育の骨格の1つでもある「階層別研修」として一貫性のある教育を目指し、それぞれの教育を点で終わらせずに、質を向上していきたいという大切な想いがあります。少しSEカレッジの話にもなりますが、SEカレッジは若い方向けのコンテンツが厚いので、実は新人研修の中でも使わせていただいています。
畑:
そういった部分でもSEカレッジをご活用いただいているとのこと、ありがとうございます!
新人研修のほかに、全体的なアイオス様の教育制度についてもお伺いできますでしょうか?
大きく分けると3つ、「階層別研修」と「選択型研修」と「自己啓発支援制度」というものがあります。「階層別研修」は当社等級制度に合わせた研修を用意することで着実にステップアップを図る研修です。「選択型研修」というのは、ご自身の目標や目的によってそれぞれでコンテンツを選んでいただく研修となります。一口にエンジニアといっても、アプリやインフラに分かれていたり、キャリアプランとしてマネジメントの方に進みたい方もいれば、エンジニア職として技術スキルを突き詰めたいという方も様々いらっしゃいます。なので、それぞれの目標にあった形の研修を用意していくというのが、この選択型研修の役割です。
これら2つの研修にプラスαで自己啓発支援制度がありまして、自己研鑽に近い形でSEカレッジや資格取得の際の支援金などを用意しています。
畑:
とても手厚いですね。資格取得支援でいうと、どういった種類までカバーされていらっしゃるのでしょうか?
情報処理技術者試験はもちろん、ベンダー系ですと、AWSやAzure、Java、マネジメント系の資格も支援しています。また、エンジニアだけでなくバックオフィスの方に向けても、法務や経理系の資格などをサポートしています。
畑:
幅広くカバーされていらっしゃるんですね!
というのも、実は支援資格の範囲に定めは持っていないんです。業務に繋がっていれば、どんな資格でも検討対象になります。これは資格取得に限らずセミナーに関しても同じで、会社からガイドとして「こういうセミナーがあるよ」というのはもちろん伝えるのですが、社員の方は一人ひとり成長段階が異なり、壁の内容も異なるので、支援する内容についてはベンダーの制限などもなく、自由に適切な研修を社員が選んで、上長と相談したうえで、個別に受講してもらっています。
畑:
それは社員の方からしたら、とてもありがたいですね!企業で決められた教育コンテンツ以外は自費負担のようなところが多いと思いますし…
そうした教育制度の中で特にこだわられている部分についてもお伺いできますか?
「選択できるようにする」というのが、こだわりのひとつです。というのも“挑戦したい”とか“学ぼう”と思うタイミングは人それぞれ違うので、その気持ちをキャッチして後押しできる環境を作りたいというのが大方針にあります。
畑:
素敵な方針ですね。
SEカレッジで学びの一歩目をつくる
畑:
それでは、SEカレッジについてもお聞きしていきます。
アイオス様では2017年からSEカレッジをご利用いただいておりますが、当時どのような背景でご導入いただいたのでしょうか?
ひとつは、当時学ぼうと思っても業務時間の中で学習時間を捻出するのが難しいという社員の声があった中で、SEカレッジは自分の好きなタイミングで学習ができるので、通勤時間などのスキマ時間で学習できますし、ちょうどそんな社員の声とマッチしたという背景があります。
畑:
それでは、当時の皆様の働き方や課題にちょうどはまってご検討いただいたんですね!
そうですね。あとは、短時間で社内申請などなく気軽に受講できるという点もすごく大きかったです。学び始めて、より深いところを学ぶのはSEカレッジ以外を選択することもありますが、学びの一歩目を作りあげるという意味では、SEカレッジはすごくニーズに合っていました。学びはじめで苦労される方も多いので、学ぶきっかけとなる一歩目がとても大切だと考えています。
畑:
その後、現在はどのようにご活用いただいているのでしょうか?
まず活用範囲でお話しすると、特に絞らずに全社員に使っていただく形にしております。ただ、SEカレッジのコンテンツは若手の方向けのものが多いので、宣伝の力をいれる対象としては、内定者、新入社員、3年目までの若手社員といったところを中心にしています。
最近はマネージャー層向け、販売管理やマネジメント系のコンテンツが増えてきているので、こうした講座もPRできたらと考えています。
畑:
新しいコンテンツまでチェックいただきありがとうございます!
全社員様でお使いいただいているということですが、それぞれどのようなタイミングでご利用いただいているのでしょうか?
年代によって分かれる部分がありまして、たとえば新人研修中に予め講師が指定した動画を視聴し、内容をまとめる時間があります。あとは、ポテンシャル採用といってIT業界未経験の転職される方の採用も積極的に進めておりまして、そうした方々がいきなり現場に入るのではなく、落ち着いて基礎を固める研修を用意しており、その研修内でよく利用させていただいています。このように教育制度としてSEカレッジを組み込んでいるので、業務時間内での利用もありつつ、自己研鑽として自分の新しい武器を身に付けたいニーズに対しては業務時間外に使っていただいているケースもありますね。
畑:
では、目的に応じて業務時間内でご利用いただきながら、自己啓発としては業務時間外で活用いただくことも推進されているような形なんですね!
今後の展望~企業理念との繋がりを実感できる教育へ~
畑:
では、今後SEカレッジをもっとこんな風に使っていきたいというような展望があればその点もお伺いできればと思います。
大きく分けて3ステップありまして、1つ目は若手の方々に向けた教育に、SEカレッジのコンテンツの質の良さをもっと導入していきたいと考えています。私が入社してから教育の内製化を意識してはいるものの、何でもかんでも内製化することがいいかというと、そうではないと思っています。ITの最もベーシックな部分は、誰が教えるというよりかは、いかに質が高いものを使うかというところが教育の質につながると考えておりまして、そうした部分とSEカレッジはすごく親和性が高いと感じています。社内講師の私とSEカレッジをうまく組み合わせることで、「この会社でいい学習ができている」と感じていただけることが、今後の最初のステップだと思っています。
2つ目は、社内のだれもがSEカレッジを有用に取り入れられているという感覚を持っている状態にすることですね。そうすることで、全社的にSEカレッジをどんどん使っていきたいという気持ちの足掛かりになると思います。そのために、SEカレッジには「職種・対象者別コースロードマップ」という資料があるので、それをアイオスの中に落とし込んで、どんな場面で使えるといいのかを伝える形で活用していきたいと思っています。
そして最後のステップとしては、マネジメント層やベテラン層の方々に対しても、自身を引き上げるための講座を受講していただけるようにしたいですね。いつまでも若手を育てるためだけのSEカレッジではなくて、アイオス全体を引き上げるためのSEカレッジという認識にしていきたいと思っています。
畑:
3ステップ目はSEカレッジのコンテンツを拡充していく必要もあると思いますので、展望を叶えられるように頑張らせていただきたいと思います!
では、本日のまとめとしてアイオス様の教育全体として今後目指すビジョンのようなものがありましたらお伺いできますでしょうか?
少し視点を拡げた回答にはなりますが、アイオスでは教育に限らず、様々な施策はすべて企業理念と繋がっているかを確認しながら動いているという特徴があるんです。企業理念を細分化した先に、教育においては「プロフェッショナルとして成長できるための環境と機会を提供します」という約束をしているので、この約束を果たせるようにしていくことが普遍的なビジョンになります。なので、社員の皆さんがふとした瞬間に、企業理念と教育体制に一貫性があるように感じていただけたらいいなと思っています。
畑:
吉田様はいかがでしょうか?
基本は山田さんのコメントと同じです。現時点では理念に基づいて「“学びたい”を実現する教育環境の提供」が整い始めたとは思うのですが、社員の方一人ひとりに学ぶ選択肢があると認知してもらうことや、自己研鑽に向けて背中を押すことなど、自己研鑽の士気を醸成するための取り組み・制度浸透が次のステップだと感じています。冒頭に現在の教育担当者は3名だとお話しさせていただきましたが、取り組みたい内容に対しては人数が足りていないと感じています。人財育成が成果に繋がることを成果にて表現しつつ、教育チームを拡充の上、学びの選択肢を増やしていきたいと考えています。
畑:
教育チームの拡大化、楽しみにしております!本日はありがとうございました。
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私自身は教育業務の実務を主に担当しつつ、方針策定や企画については部長・マネージャーの3名を中心に進めております。