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講師インタビュー 井上 研一 「AI のハードルを下げて、 AI で何かを生み出す人を増やしたい!」


2021-05-12 更新

研修では「何を学ぶのか」も重要ですが、 「誰から学ぶのか」も重視される時代。SEプラスの研修で登壇する講師がどんなことを思いながらコースを実施しているのか、インタビューする連載がスタートです!

1 人目は、 AI のカテゴリで数多く登壇している、 井上 研一 さんです!

井上さんが「ゾクゾクするほど分かった」にこだわる理由や、その原体験、目指していることを伺いました!

講師紹介
井上 研一
株式会社ビビンコ代表取締役。 2000 年よりプログラマ、 SE として企業の業務システム開発に従事し、 2012 年に独立。 AI や IoT に強い IT コーディネータとして活動し北九州市主催のビジネスコンテスト「北九州で IoT 」に応募したアイデアが入選。そのほかセミナーや研修にも多数登壇。著書に「初めての Watson 」、「ワトソンで体感する人工知能」などがある。

インタビュアー: SE プラス 寺井 彩香

講演したら気づいた AI / IoT の楽しさが、いまをつくる

―― 井上さんと言えば、 AI / IoT が代名詞になるほど、SEカレッジでは登壇いただいていますが、 その AI や IoT との出会いはどのようなものだったのですか?

2016 年にプログラミング初心者や学生に IT のトレンドを講演する機会があって、 AI や IoT についてもいろいろ調べて紹介したんです。

そこで「 AI や IoT はこれまでの技術とは違う」と私自身も興味をもって勉強したり、実際に動かしてみたりするようになりました。そのときに、ちょうど顧客企業からも「コールセンターに Watson を入れたい」という要望を受け、そうなると、もともとの興味に実際の開発の仕事も重なり、どんどんハマりました。気付くと、仲間を集めて「 AI + IoT もくもく会」という勉強会を主催していました(笑)。

―― 自分の講演がキッカケで興味を持ったのは面白いですね

実はその開発で Watson をやっているときに、講師や講演をしたツテで出版社を紹介され、それで Watson の本を出版することになったんです。

「初めてのWatson ~APIの用例と実践プログラミング」 (リックテレコム刊。現在は販売終了 )

この本がキッカケで、 IBM BlueHub というインキュベーションプログラムのメンターを務めたり、そのつながりから生まれたコミュニティ、さらには ITコーディネーター向けの研修などにも登壇することが多くなり、講師としての仕事が増えていきました。

―― いろいろなキッカケが連鎖しているんですね。面白い!

その連鎖はさらに続きがあって、その本を読んでくれた北九州市の職員の方から「北九州で IoT 」というビジネスコンテストに誘われて、先程の「 AI + IoT もくもく会」のメンバー 4 人とアイデアを出すと、それが入賞。実際に「焼くッチャ君」という、パン屋さん向けに IoT ハカリを活用して在庫を可視化したり、販売予測 / 廃棄ロス減少ができる製品を開発して、いまも店舗での検証を進めています。つい、この間も北九州市内で 2 店舗目の導入を行ったところです。

ちなみに、そのコンテストのときのメンバー 4 人で、株式会社ビビンコを創業しました。全員がその時点で既に会社社長で、いまはそれぞれ自分の会社で動いていますが、引き続き協力関係を継続しています。

―― 講師の仕事がコンテスト入賞や開発の仕事、会社の創業に繋がるとは!スゴいですね!!

終始穏やかな口ぶりの井上さん(左)とインタビュアーの寺井(右)

AI 研究者ではなく「広める人」だから出来ることにこだわる

―― AI や IoT の研修をどのように進めているのですか?

AI / IoT というと世間の関心の高さもあって、ありがたいことに沢山の方が受講されます。ただ、受講される方ごとに持っている知識も変われば、研修に期待していることも様々です。

―― そんなに違うんですね

同じコースでも開催日が変われば、受講される方はまったく違います。なので、SEカレッジの事前アンケートを見ながら、内容も変えていますし、また当日の反応も見ながら、話のボリュームや強弱も調節しています。

―― そこまでこだわっているんですね

やはり「腹落ち」するとゾクゾクするほど楽しいですから。

また AI は概念として理解するのと、実際に作ってみるのとは全く違っていて、「概念として理解できた」では次の行動が生まれにくいのですが、「実際に自分で作ってみる」と、受講後の行動が変わるんです。

編集部 補足
井上さんのコースでは 3 時間で画像認識モデルやチャットボット、価格予測などの簡単な学習モデルを受講される方がつくります

井上さんの研修資料
研修でハンズオン資料の 1 コマ
井上さんのコースは「難易度がちょうどよかった」が 80 % 以上!
SEカレッジで井上さんに実施いただいたコースでは、初めて学ぶ方もいれば、触ったことがあるという方も混在する中、 80 % 以上の方が「ちょうどよかった」とアンケートで回答されています。

―― 井上さんが「行動が変わる」までこだわる理由は?

私自身は AI の研究者ではないので、AI の新しい概念や発見は生み出せません。ただ、「 AI を広めること」が私の役目であり、私の研修をきっかけに受講された方が持っていた知識があわさって「新しいものが生まれて欲しい」と思っているんですね。

これが受講後の行動までこだわる原動力になっています。

井上さんのコースを受講してから、 AI に取り組む方が続出

「 Watson を使用することで、複雑なコードを組むこともなく簡単に実装できる点についても便利だなと思い、これからも使い方を勉強して AI の理解を深めていきたいと思います。」

「ほぼ名前しか聞いたことがなかった Watson について、入り口を知ることができました。さらに興味が出てきたので、書籍での学習や、実践編を受講したいと思います。」

「実際に画像認識モデルの作成を通して「どのようなデータから機械学習させるか」というデータサイエンス的な考え方が重要であるとわかりました。今後はデータサイエンスを学んでみたいと思います。」

(受講アンケート結果より抜粋)

技術を学んでわかることを趣味のように楽しんで欲しい

―― では、最後に受講される皆さんへのメッセージをお願いします!

「IT エンジニアは生涯勉強する」と言われています。

ややもすると、それが脅迫観念のようになるのですが、やはり「ゾクゾクするほどわかる」という体験を重ねて、技術を学ぶことを趣味のように楽しんでください!

私もそれをお手伝いします!


 

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