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情シス部門のベンダーコントロール術 研修コースに参加してみた


2020-05-12 更新

今回参加した研修コースは 情シス部門のベンダーコントロール術 です。

ベンダーコントロールの中でも、重要となるベンダー選定のポイントにフォーカスをあてたものでした。

  • 皆さまは、お客様の「おカネ」を大事にするベンダーかどうか、見分けていますか?
  • もしくは、お客様の「おカネ」を大事にするベンダーですか?

この大項目からブレイクダウンして、明日からスグにでも使える具体的なチェックポイントを挙げていただきました。

 

では、どのような内容だったのか、レポートします!!

コース情報

想定している受講者
  • 情報システム部門の方、顧客心理を掴みたいベンダーの方
  • ベンダー選定のチェックポイントがわかる
受講目標
  • 見積のチェックポイントがわかる
  • WIN-WINでプロジェクトを成功させるコツがわかる

講師紹介

今回登壇されたのは 三好 康之 さんです。

三好 康之
三好 康之
資格対策のカリスマながら、ビジネス/マネジメント (PM含む) と幅広く研修でき、どんなコースでも高い満足度を獲得

三好さんはベンダ-側でキャリアをスタートして、現在は、情シス部門に入って RFP を書いたり、PM をやったり、ベンダー選定もやってらっしゃいます。

ちなみに、このコースは SE カレッジでも長く開催されているコースで、アップデートを重ねながら、2012 年から継続開催されています。しかも毎回人気です。

ベンダーとユーザの力関係

プロジェクトライフサイクルの経過とともに、ベンダ-側とユーザ企業で力関係が変わります。

契約まではユーザ企業が強く、開発が進むにつれ、徐々にベンダ-側の力が強くなります。

  • なお、納品->運用中にベンダーに不満があった場合、ユーザは動く
  • ただし、2 回目のリプレイスのタイミングでは、資産があるので、なかなか変えられない
    • もし、リプレイスに失敗したら「なぜ、変えたのか?」と言われる
  • なお、 3 回目はない…

注文住宅の場合と同じ

  • 情報処理プロジェクトマネージャ試験で出題されたテーマ「信頼関係の構築」
    • 結構書けない受講者が多い
    • 人の印象は、マイナスイメージから入る、ということがわかりにくい
      • 初対面、初取引の場合は警戒から入る
    • 出題は上流工程で信頼構築をしなさい、というのが趣旨
  • そこで一番効くのは「おカネ」
    • 賄賂とかではなく、 見積もり時にベンダ-側からユーザに対して誠意が見られるかどうか
      • 例えば、ベンダーから「 3 億から 5 億ですね」という発言があったりする
      • ユーザ「ん? その 2 億の差はなに!?」となる
    • 企業の全投資に対して、情報システム投資は 1 % ~ 5 %
    • 勘違いしてほしくないのは、例えば 1 % ~ 5 % であっても、情シス部門にとっては予算の大半だったりする
      • 住宅と同様に、お客様にとって、高い買い物である、ということを認識すること

初期見積もりは、不確実性が高い局面なので、バラツキが出やすいところですが、それをどう伝えるのか、配慮が必要ですね。

ベンダー選定のコツ

ベンダー選定時に必要なことは、その「おカネ」をどれだけ大切にしているかどうかです。

では、「おカネ」を大切にするとは、具体的にどういうことなのか、チェックポイントとして紹介頂きました。

1. 高い買い物であるということをわかるベンダーなのかどうか

  • そういったフリをして、あとで釣り上げるようなベンダーもいるので注意
  • ↑ には、そういうリスクがあることを忘れずにいれば大丈夫
  • 高い買い物である、ということがわかれば、それだけベンダ-側も準備する

2. プロジェクトマネジメントスキルは十分か

  • 担当者だけでなく会社としてのスキル
    • 提案時だけ出てくるプロジェクトマネージャもいるので注意
  • 会社のプロジェクトマネジメントスキルを見抜くには?
    • 会社の品質基準や開発基準があるかどうか
      • 例えば CMMI
      • レベル 3 以上は属人性を排することが求められるので目安にはなる
      • もっと見てほしいのは、その認証を得ているのであれば、エースのプロジェクトマネージャがその標準に従っているかどうか
  • 開発標準がない場合
    1. あえていうと、PMBOK® を使っているかどうか
    2. かつ、PMBOK® をどうアレンジして会社の開発基準にしているかどうか
    3. かつ、その開発標準を今のプロジェクトにどうアレンジしようとしてるのか
      • 我流なのか、標準のアレンジなのか、失敗リスクは全く違う
      • プロジェクト成功の再現性があるのかどうか

3. リスクマネジメントができているかどうか

  • リスクマネジメントのやり方
    • どんなリスクがあるか洗い出して、いつ顕在化して、いつ消滅するのか予測を立てる
      • 例えば、時期の特性で、異動の時期をまたぐのであれば大丈夫なのか
      • 三好さんの場合、ベンダ-側にリスクの予測を一覧表で出させたりする
      • 標準がある企業であれば、チェックリストを持っていて、それをチェックするだけで出来るところもある
    • リスクが特定できたら対策は2つ
      • 予防
        • 発生確率を下げる ( 0 %にはならない。0 % ならリスクではない)
      • 備える
        • 顕在化しても影響を抑える
          • コンティンジェンシー予備と呼ばれる特定リスクへの予算を積んでいる
        • 不測の事態に備えて、予算を積む
          • マネジメント予備と呼ばれる
          • ユーザ-ベンダ双方が想定していないリスクが出てきたときの備え
    • 一般的にどんなリスクがあるのか見たいとき

プロジェクトマネージャの個々のスキルに目が行きがちですが、そうではなく、再現性があるかどうかで見るんですね。いちいち納得のお話です。

「おカネ」を大切にするとは、具体的にはこういうことなのかと気付かされました。

安全性分析

また、その他に、選定するベンダーの安全性分析について、そのポイントを紹介いただきました。

  • 会社規模
    • プロジェクト期間中に潰れないかどうかを確認
      • 会社が潰れてもエスカレーションできる会社があるのかどうか
    • 身の丈にあったベンダーかどうか
      • リスクが一番無い大規模ベンダーではなく、リスクがある小規模のベンダーでもなく、 その中間
      • 「放っておかれず、手厚くサポートがある」 というのが狙い
        • ベンダ企業規模の人月費用の目安
          • 数万人 120 万 ~ 150万
          • 数千人 100 万 ~ 120万
          • 千人 80 万 ~ 100万

放っておかれず、というのは、双方、野心がある状態なので、お互い緊張感があるのでしょうね。

ちなみに、人月費が赤裸々でビックリしました。。

その他の選定ポイント

続いて、他にも、沢山の選定ポイントを解説頂いたのですが、ここでは少しだけご紹介します。

  • 見積もりの根拠のチェック
  • 会議体のチェック
    • 三好さんの場合
      • 計画を聞いて、その上で狙いをチェック
      • 狙いを聞いた上で、その狙いの評価指標を聞いている
      • ちゃんと考えている人は、ちゃんと反論するので、そこをチェック
  • 法律と契約に詳しいか
    • 分割契約か一括契約か
      • 分割を経産省は推奨している
    • (準)委任、請負、派遣、どの契約なのか

三好さんからは、一旦、 IT コンサルタントを活用してこの辺をカバーするのもあり、とのことでした。

スキルアップと知識

最後に、情シス部門のスキルアップについて紹介いただきました。

三好さんからは「名刺に肩書が入るだけで、ベンダ-側のメンツが変わる」とのことでした。

確かに、私たちも研修の打合せで、ご担当の方の名刺に「プロジェクトマネージャ」、「ITストラテジスト」と入っていると、かなり身構えたことを思い出しました。

同時に、そのご担当の方から「たいした資格ではなく、会社から言われたんだよ」と軽く言われ、この方は「相当な方」と、一目も二目も置くようになりました。

まとめ

このコースでは、情シス部門がどのようにベンダをチェックすると良いのか、一通り、解説いただきました。

「おカネ」を大事にする、というお話からブレイクダウンし、いちいち具体的なチェックポイントになったので、毎年人気を継続できている理由がわかりました。 これは自分で説明するより、3時間で研修コースを受講させるほうが、納得感があります。

いやぁ、もし、打ち合わせ時に、三好さんがお客様側にしれっと入っていたなら要注意です (笑)

 

情シス部門だけでなく、ベンダ-側企業のプロジェクトマネージャや上層部門のかたにもオススメのコースです!

 

 

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