楽しく学ぶはじめてのLinux入門 研修コースに参加してみた
今回参加した研修コースは 楽しく学ぶはじめてのLinux入門 です。
このコースでは、はじめてLinuxを触るというかたに、とっつきにくいCLIを楽しめるよう、いろいろデモンストレーションしてみました。
楽しく学ぶ、、という通り、とっても楽しく Linux で遊べました !!!
「黒い画面、なにそれコワい」というかたにはとってもオススメのコースです!
では、どんなコースだったのか、レポートします!
想定している受講者
- PCの操作経験があること
受講目標
- Linuxの概要を理解する
- Linuixの基本操作を体験する
講師紹介
登壇されたのは 新谷 泰英さん です。
このレポートを書いている3月はまだ大丈夫ですが、4月以降、新谷さんは新人研修シーズンで講師登壇されるので、9月までSEカレッジには来られないのです。。
いつもながら人気講師のコピーがほしい。
バーチャル新谷をつくると、皆さん、需要ありますかねぇ。
それよりは、何か VTuber のように 3D キャラを立てて、その脚本・プログラム by 新谷さんのほうが良さそうですね (笑)
ということで(?)、いつものとおり、簡単な自己紹介のあと研修コースが始まりました。
Linux のシェア
- http://gs.statcounter.com より
- なお調べ方によって変わるので注意が必要です
- 国内国外など
- ちなみに MacOS はバージョンが取れ、 MacOS だけになりました
- PCだけを見ると、Windowsだけです
- Linux 少ない…
- Android は Google が Linuxをベースに携帯で動かせるように開発したOS
- Linux陣営と言っても過言ではない
- Android は Google が Linuxをベースに携帯で動かせるように開発したOS
- 日本だけが iOS のシェアが高いのですが、海外では Android は50%ぐらいです
「ということで、ちょっと強引ですが、シェアをとってもLinux学ぶ価値はあります!」
「Linux楽しい、と思ってもらえるコースのプログラムにしました! 」
という受講者のモチベーションにこだわる新谷さんらしいコメントで、コースをスタートしました。
Linux とは
まずはOSとは何というところからです。
続いて、OS の種類を体系的にまとめます。
- OS
- Windows系
- UNIX系
- Linux -> フリーソフトウェアです!!
- MacOS
:
:
様々なLinux
その Linux にはいっぱいあるんですが、大きく分けると、RedHat系とDebian系があります。
Linux
├─┬─ RedHat
│ └── CentOS (RedHatの無償提供版) // 今日はコレを使います
├─┬─ Debian
│ └── Ubuntu
Linux を使ってみましょう
ユーザの種類
まずはログイン、つまりどんなユーザが作れるのか、解説です。
- 管理者
- 設定を変更できる
- アプリケーションのインストール/削除
- ユーザID作成/削除
- root と呼ばれる
- コマンド入力の際、左に
#
が表示されます- インターネットの記事ではいちいち管理者/ユーザを説明しないので、# かどうかを見よう
- 基本的には管理者の作業が終わったらログアウトすること
- 間違った作業をしないように
- 設定を変更できる
- ユーザ
- それ以外の人
- コマンド入力の際、左に
$
が表示されます
ログイン/ログアウト
- ログイン
$ su
// substitute user の略 - ログアウト
# exit
ちなみに su の略が substitute user だったことは、あまり知られてなかったようで、先日記事がバズってました。
なお、わたしは super user 派です。(su をなんと思っていたか。ほかに switch user 派がいます)
管理者権限を試してみよう
# whoami root
というおマジメではないものもやってみましょう。
[alt] + [F2] で入力ボックスを立ち上げ、gegls from outer space を試してみましょう。
隠しコマンドと呼ばれるもので、ゲームが立ち上がります~
なにげにムズイ。。
ファイル
- ファイル作成
- GUI: デスクトップ > 右クリック > 端末の中に開く を選択
- コマンド:
$ touch [ファイル名]
で空っぽのファイルが作成される
- ファイル名表示
$ ls
$ ls -l
で詳細が表示される
- 一気にいっぱい作ってみる
$ touch {file2..file9}
{開始..終了}
はよく使います
- ファイル削除
$ rm -f file*
*
はワイルドカード- ファイル名の先頭が file ではじまるものすべて
このようにGUIだと延々とポチポチしなくてはならない操作を、Linuxならコマンド一発で出来ることが存在意義としてあります。
たしかに便利ですよね。
アプリケーションを動かしてみよう
もっとLinuxでココロオドルように、いろいろアプリケーションを動かしてみます。
- インストール
- RedHat系とDebian系でコマンドが違います
- RedHat系:
yum
- Debian系:
apt
- RedHat系:
- RedHat系とDebian系でコマンドが違います
sl を動かしてみましょう
$ su
# yum install sl
// install が rm になったり update になったりします- こうすると、以降、インストールしますか? y/n と色々聞かれる
-y
を書くと自動で y にしてくれます
# yum -y install sl
$ sl
してみましょう
つくったひと、かわいすぎる。。
と思って調べてみると、なんと、いまのslの作者は日本人で、GitHubに上がっていて ★が 1.4k !?
すごいー。さらに、Wikipediaを見ると作者はいまの東大教授と。。かわいすぎます。
ちなみに、この sl のマニュアルもあるので確認してみます。
- マニュアルを確認するには?
man [コマンド名]
で表示できますq
で閉じられます (q: quit)
xeyes を動かしてみましょう
先ほどと同じようにインストールコマンドで xeyes をインストールします。
動かしてみます!
$ xeyes
で起動$ xeyes &
で動きます
かわいらしい。マウスでカーソルを動かすと、目も動きます。。が、何に使うのか (笑)
パッケージファイルからインストール -> 動かす
RPMというRedHat系独自のパッケージファイルを使って、インストールしてみます。
1. 講師のPCからパッケージファイルをコピー
$ spc -r [講師PCのIPアドレス]:rpms ./
- コマンド内容 “講師PCのrpmsというディレクトリを現在のディレクトリにコピーしてね”
[講師PCのIPアドレス]:rpms
- 接続先のrpmsというディレクトリを指定
-r
- ファイルではなくディレクトリをコピーするときに使用
./
.
はカレントディレクトリ (現在のディレクトリ) を指しています
xsnow と xpenguins と xpenguins_themes が ./rpms にコピーされました
2. rpmコマンドでインストール
./rpms に移動して、rpmでインストールします
# rpm -ivh xsnow-1.42-18.fc19.x86_64.rpm
// ほか xpenguins も行います
なお、ファイル名が長い場合、[TAB]キーで入力補完が効きます。ラクチンなんですよね、これ。
3. 動かしてみます
$ xsnow &
$ xpenguins &
素敵です。
4. アプリケーションを停止
今度は止めます。
$ ps
- 実行中のアプリケーションが一覧で表示されます
- アプリケーションごとにプロセスID (PID) が振られています
$ kill [PID]
無事に止まりました。
xeys でお遊び
最後に xeyes で遊んでみます。xeyes を際限なく複数実行して xeyes だらけになりました (笑)
$ while :; do xeyes &; done
while
d0 ; 内のコマンドを繰り返し実行するwhile [条件] do コマンド; done
:;
で際限なく実行- エラーが発生するので [CTRL]キー + [c]キー で終了
$ killall xeyes
$ killall [プロセス名]
ですべて終了
無事にどんどん終了しました。(ちょっと、ホッとしました)
最後に、新谷さんから普段はマジメなコマンドばかりだとつまらないので、これをキッカケに楽しんで学んでほしいです、とメッセージしてこのコースは修了しました。
まとめ
このコースでは、はじめてLinuxを触るというかたに、とっつきにくいCLIを楽しめるよう、いろいろデモンストレーションしてみました。
GUIでの操作はとてもわかりやすく、どうしても CUI のメリットを感じにくいのですが、デモンストレーションを通じて、CUIの便利さを感じられました。なにより楽しい!
ITエンジニアは本当にユニークな人が多いなぁ。
Linuxをはじめて触るという方はもちろん、「黒い画面、なにそれコワい」と思っているビジネス職の方にもオススメです !!!
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