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ルーターではじめて設定するファイアウォール 研修コースに参加してみた


2020-06-01 更新

今回参加した研修コースは ルーターではじめて設定するファイアウォール です。

「ファイアウォール」と聞くと、皆さんはどんなイメージをお持ちになりますか。 私はよくある防火壁のような絵を思い出すのですが、このコースを受講して、このイメージは罠だと思えました。

ファイアウォールができること | 出来ないこと を実機演習しながら整理できるので、ファイアウォールの設定はもちろん、ネットワークセキュリティの基本を身につけたい方には、とてもオススメです。

では、どのような内容だったのか、レポートします !!

コース情報

想定している受講者
  • TCP/IP プロトコルの基礎知識があること
  • Windows PC の基本操作ができること
受講目標
  • ファイアウォールの基本的な仕組みを理解する
  • ルータによるファイアウォールを構成できるようになる

講師紹介

インフラ系の 新谷 泰英さん です。いつものようにあっさり自己紹介されて、コースのアウトラインをお話いただきました。

  • ルータの実機を使ってファイアウォールで適切にアクセスが制限できることを演習します
  • 具体的にはダミーのWebサーバー(VM)へのアクセスをファイアウォールで制限して色々実験します

ファイアウォールとは?

  • ファイアウォールは役割名
  • 設置場所
    • PC
    • ネットワーク機器:接続口に設置
  • 機能
    • パケットフィルタリングが主な機能

ファイアウォールとは機器やインストールするソフトウェアのようなものだと思っていたのですが、役割名なのでちょっと違いますね。

パケットフィルタリング

  • すべてのインターネットとの通信はルータを通る
    • 単純な話で、このルータにファイアウォールを置きましょう
  • パケット全部を読むのではなく、ヘッダを見ている
    • 特に送信元と宛先のポート番号とIPアドレスを見ている
    • 送信元は不定のケースが多いので、あまり見てない
  • パケットの中身、データは見てない
    • なぜ?
    • 分割されたパケットでは判断できない
    • 暗号化されている場合は中身が見れない

ファイアウォールによって出来ることと、出来ないことを知りましょう、とのことで、確かにヘッダ以外は暗号化されているので、確かに中身は見れませんよね。 (逆に見れると怖い…)

ファイアウォールのあの防火壁のイメージは、パケットすべてをブロックするように見えてしまうので、ちょっと変えたほうが良いように思いました。 (私案は、通行証を見る門番がいるようなイメージ)

補足: ヘッダ情報の付与

ここでヘッダの情報がレイヤ毎にどのように付与されているのか、改めて復習です。

  • TCP/UDP レイヤでヘッダにポート番号 (アプリケーション番号) を付与
  • IP レイヤでヘッダにIPアドレスを付与
  • 物理レイヤで MAC アドレスを付与
  • これで通信に投げる

用語解説:インバウンドとアウトバウンド

またこの後に出てくる言葉で、なかなかどっちがどっちか混乱することがあるので、補足解説です。

ルータを基準に考え、

  • 送信をアウトバウント
  • 受信をインバウンド

と表現します。

演習!!

では、早速、演習です!!

演習の前提と手順

  • 今回は Cisco 1812j を使用
  • Fa0 と Fa1 とネットワークを持てる
    • Fa0 と Fa1 でそれぞれインバウンドとアウトバウンドがある
      • Fa = FastEthernet
      • 100 Mbps
  • 制限ルール (ACL Access Control List) を作って、それをインバウンドアウトバウンドに適用する
    • 標準ACL
      • 送信元のIPアドレスでフィルタリング
    • 拡張ACL
      • 宛先のIPやポート番号でフィルタリング

Fa0 と Fa1 を設定

  • Fa0 のネットワークアドレスを設定
    • 192.168.10.0/24
  • Fa1 のネットワークアドレスを設定
    • 192.168.20.0/24
  • Fa0 と Fa1 のネットワーク上にある PC ( Windows ) PC-A と PC-B の IP を設定
    • PC-A: 192.168.10.10/24
    • PC-B: 192.168.20.10/24
  • PC-A と PC-B との ping 確認

標準ACL の設定

access-list [ACLの番号] [permit | deny] [送信元アドレス] [ワイルドカードマスク] 
  • ポリシーを作る
    • PC-A は拒否
      • access-list 1 deny 192.168.10.10 
    • すべて許可
      • access-list 1 permit any 
access-group [ACLの番号] [in/out] 
  • 標準ACL を適用する
    • Fa0 のインバウンドに適用する
      • interfece fa0 
      • ip access-group 1 in 
    • 解除の仕方
      • no ip access-group 1 in 

        or

        access-list 1 permit any 

ワイルドカードマスク

設定でよく使うワイルドカードマスクについて補足いただきました。

  • ネットワークアドレス: 192.168.10.0 255.255.255.0
  • ワイルドカードマスク: 192.168.10.0 0.0.0.255

なお “192.168.10.10 の IP アドレスのみ” という指定は下のようにやります。

192.168.10.10 0.0.0.0 // Cisco なら host 192.168.10.10 という書き方もOK

逆に、”すべて OK ” ならこちらです。

192.168.10.10 255.255.255.255 // Cisco なら any という書き方でもOK

検証

実際に VM で CentOS でサーバーを立てて、 ping でルータを超えた相手に対してテストをしました。

拡張ACL の設定

続いて、拡張ACL を設定します。

access-list 100 [permit | deny] [プロトコル] [送信元IPアドレス] [宛先IPアドレス] eq [宛先ポート番号] 
  • 拡張ACL を作成 ( Web アクセスのみ OK)
    • access-list 100 permit tcp any any eq 80 // ブラウザからサーバーに行くのはOK
    • access-list 100 permit tcp any eq 80 any // サーバー->ブラウザに行くのはOK
    • access-list 100 deny ip any any // すべて拒否を入れるとトラブル時に問題の切り分けに使える
  • Fa0に適用
    • interface fa0 
    • ip access-group 100 in 
  • 設定を検証
    • ブラウザから http://192.168.10.20 を開く
    • ping を飛ばしてみる

この拡張ACLの設定を検証したところで、このコースは修了しました。

まとめ

このコースでは、ファイアウォールが行っていることを簡単に学んだあと、実際にルータを使って、ファイアウォールで出来るアクセスコントロールのやり方を色々試してみました。

新谷さんからも冒頭にあったように、ファイアウォールが出来ること、出来ないことを把握して、例えば、ファイアウォールでは出来ないパケット内容の確認やDoS攻撃などはどう防御するのか、ファイアウォールを通じて、ネットワークセキュリティの幅広さに気づけました。

ネットワークの基本を学んでいる、構築に携わる方には、ファイアウォールの設定はもちろんセキュリティ全般のことにも気付けますので、とてもオススメです!

 

 

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